■シャトー・ジスクール[2006] 【産地】ボルドー/オー・メドック/マルゴー 【格付】A.C.マルゴー(メドック格付第3級) 【使用品種】カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン 【熟成】フレンチオーク18ヶ月間〜24ヶ月間 【タイプ】赤ワイン・ヘヴィタイプ ブラックカラント、インク、薫香、スパイス、腐葉土、皮の香り。
ボリュームがあり、タンニンは甘く、酸味は滑らかでリッチな味わいがあり、しっとりしたコクを持っています。
風味が豊かで余韻もしっかり長い、元来の大柄な味わいが飲み頃に。
Chateau Giscoursシャトー・ジスクール ■600年の歴史を誇るマルゴーの名門ジスクールは14世紀からの歴史を誇る由緒ある名門シャトー。
多くの人々が美しさと存在感に魅せられるシャトーは、その当時は人を寄せ付けない荒涼とした平原の中にあっただけでした。
それが1552年に所有者となったピエール・ドゥ・ロムにより、周辺に広大な葡萄園を作り、葡萄栽培を始めた事によりワイン造りの歴史が始まります。
19世紀には、何人かに所有者が変わる時期がありましたが、城からネオクラシック様式の宮殿への建替えや、造園家、ウジェーヌ・ビュラーによる珍しい植物と広大な事業施設の建設により、シャトーはボルドー随一の美しさとして、観光スポットとしても広く知られるようになっています。
蔵元は、1300年代からの歴史を誇る、マルゴーの第3級格付けに位置する、超有名シャトーが“ジスクール”です。
シャトーは、ラバルドと呼ばれる、マルゴー・コミューンの最南部に位置し、総面積240haのボルドー最大級の敷地(ブドウ栽培はその1/3)を所有し、豪壮なシャトーの佇まいは、メドックでも一見の価値がある程のものです。
ワイン醸造に至っては、最新の醸造設備とハイテクを他のシャトーに先駆けて導入しマルゴー屈指のワインを手掛ける事から、3級シャトーでもトップクラスの扱いを受けており、取引価格も高値安定。
ジスクールの素晴らしい点は、『年による品質のムラが大変少ない』ところにあると思います。
それは、最新の醸造設備による恩恵で、いわゆる“はずれ年”のワインでも、ジスクール特有の醸造により、非常にしっかりした味わいの果汁を使用する事が出来ます。
それはしばし、他のシャトーからの批判的な意見も出るのですが、購入者側にとっては、非常に重要な点でもあり、販売的にも成功していると言えます。
■基本データー 【栽培面積】80ha 【平均樹齢】25年 【収量】49hl/ha 【栽培・醸造など】 収穫は手で行われ、(ベルトコンベアで)ワイナリーに運ばれて選別される。
発酵、マセラシオンは温度調節されたタンク内で2〜3週間。
毎日2〜3回ポンピング・オーバーし、温度を25℃前後に保ち、発酵を助けるために酵母を加える。
マロラクティック発酵はタンク内で起こる。
その後(12月に)オーク樽に移して熟成。
3ヵ月ごとに澱引きし、およそ17ヵ月間寝かせる。
瓶詰めの前に卵白で清澄処理し、濾過処理もされる。